お知らせ
2026-01-07 14:01:00
第3回桜講演会にむけて №4
「特別支援教育はそれまでの特殊教育と何が違うか?
子どもの教育の機会を保障するというねらいは、特殊教育も特別支援教育も同じです。ただ、特定の障害種別に限定され、特別な場で集団で教育をするという前者と、従来の対象に加え特別な支援が必要なすべての子どもが生き生きと活躍できる共生社会の実現を理念とする後者とでは、自ずと「方法」が異なってきます。
3.「方法」「が異なる
すべての子どもの個性を尊重し、誰もが学べる社会を形成していくために、包括的な支援システムが必要になることは「2.しくみが異なる」で書きました。支援システムが確立していると、支援者が替わっても、継続した取り組みがなされやすくなります。
特別支援教育は、特別支援学級だけではなく、校園内の全ての学級で展開されることを前提としていますので『授業場面では、一人一人の児童生徒の実態を適切に把握し、指導目標を明確に示し、それを実現する内容を明らかにし、適切な方法で指導を行う。指導の結果を随時そして適切にフォローし、さらに指導目標や内容を修正し、指導を進める。このような、目標、内容、方法、結果(評価)のサイクルをより一層明確にしていくことが大切である』と指摘されています。
つまり、個人的な感情や思い込みを排して、科学的視点、なぜそうなるのかを問い、因果関係を探り、規則性を見つけだし、仮説を立てて実施し検証するプロセス(PDCAサイクル」が大切であると言及されました。
このようなサイクルは様々なレベルで行われています。指導や支援レベルでは、「個別の指導計画」や「個別の教育支援計画」、学校経営レベルでは「学校評価」と「情報提供」、企業や行政レベルでも然りです。
そのようなPDCAサイクルで、「児童生徒の実態を把握し、短期的長期的な目標を具体的に立て、具体的な指導方法や支援策を工夫して、個別の指導計画を作成し、教育実践を続けてきました」、という先生方を多数存じ上げています。
しかし、多くの労力と時間を要するPDCAサイクルが、この社会情勢変化の凄まじいスピードに適応しているかの問いも出ていることでしょう。現場の声に柔軟に耳を傾け、子どもの成長支援によりふさわしい改善策が再検討されていく時期がきているのかもしれませんね。