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2025-12-15 11:37:00

次期学習指導要領の実施について思うこと

2030年度から導入予定の次期学習指導要領には、「予測困難な未来社会の創り手」を育成するため、「主体的な学びを促す資質・能力の育成」を柱とし、知識偏重から「何ができるようになるか」を重視するとして、そのための幾つかの具体的な方策が示されている。

平易に言うと、『生きる力』をめざすバージョンアップ版かと思えた。『生きる力』というキーワードは、以前の学習指導要領にも出てきていた。当時の私たち教師は、数年後がどのようになっているか予測がつきにくい社会の中で、子どもたちにとって成長し生き抜いていく力は必要だと考えていた。しかし理念だけでは進まない。本当は、『生きる力」とは何かを指導者たちが議論し合い共有する時間と場が必要であり、そのためにはどのようなカリキュラムや指導法が適しているか研究する機会と時間が絶対に必要である。そして、実際には学校や地域の実情も加味して独自に進めていく視点が認められねば、目の前の子ども達のための教育改革とはならない。

今回の学習指導要領改訂と実施に向けて、現場での先生方や学校がどれだけ自分のものにしていくための時間が確保されているのか、その点が気になる。個人的に準備するのではなく、組織的に余裕をもって準備する時間を組んでいくことが必要なのだ。先生方の多くは日々の教育に心を砕き、時間の制約を受けながらも自分の教育実践の向上を目指して試行錯誤しながら勤めておられる。その先生方が笑顔で2030年度を迎えられるように準備の時間を計画的に取れるような環境を願わずにはおれない。