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セミの鳴き声
昨日の朝、今年初めてのセミの鳴き声を耳にしました。音のシャワーのように一斉に聞こえるいつもの声ではなく、窓を開けないと聞こえないような声でした。
夏の音のある風物詩の異変です。水量の少なかった梅雨、早い梅雨明け、毎日30度以上の真夏日など、羽化の環境に適切ではないため幼虫が出てこれないそうです。
5年以上もの地中生活を経て、2~3週間の地上生活で種の保存活動を終え、息絶えるセミ。そんなこととは知らず、幼き頃、そっと持ち帰ったセミを、薬箱から綿を持ち出して作った布団の上に寝かせて、看病のまねごとをしていた。遠い遠い思い出ですが、どうした!!セミたち!!と思い出してしまいます。生きている環境がセミのライフスタイルまで変えてしまうのですね。地中に残っているセミの幼虫たちは、地上に出てくるのに必要な水分や気温が整うまで待っているのでしょうか。
そんなことを考えていると、自然だけでなく複雑な社会環境の中で生きている人間も、脱皮したくてもふさわしい環境でないとうまく羽ばたけないのは当たり前やん!!・・・と改めて感じてしまう今日この頃です。